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登録日:2011/12/25 (日) 05 25 53 更新日:2022/11/27 Sun 03 45 03NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 おっぱい お嬢様 アルセーヌ アンリエット アンリエット・ミステール ギャップ萌え クーデレ コスプレ シャロスキー ステキさん チート ドS ボヨヨンの女 ボヨヨ~ン ミルキィホームズ ヤンデレ ヤンデレットさん 巨乳 常識人 幻惑 幻惑←最近は実体化 怪盗 怪盗←コスプレ 怪盗帝国 明坂聡美 生徒会長 真のヒロイン 真面目 苦労人 銀髪 魔乳 Henriette Mystere CV:明坂聡美 『探偵オペラ ミルキィホームズ』の登場人物で、ホームズ探偵学園の生徒会長。 年齢:17歳 身長:164cm 体重:51kg 誕生日:2月27日 血液型:B型 好きなもの:探偵と怪盗の美学 嫌いなもの:美学に反する行い (公式オフィシャルファンブックより) 【アニメのアンリエットさん】 「…今の貴方たちはダメダメすぎます」 トイズを失ってダメダメになったミルキィホームズに退学を突き付けるが、三ヶ月の間にトイズを戻すことを条件に、退学を延期させる。 クールに厳しく接するが、基本的にメンバーを暖かく見守っており、時には裏から手助けしたりする。 【ゲームのアンリエットさん】 「うふふ、とんでもない…皆さんは十分に優秀ですよ。」 組織化する怪盗に立ち向かうべく、探偵グループを作ることになり、 そのメンバーにシャーロック、ネロ、エルキュール、コーデリアの四人と、指導者に小林オペラを選ぶ。 ゲームでは大分物腰柔らかで、アニメとは印象がかなり違う。 ゲームでは執事がいるお嬢様で、IDO(国際探偵機構)の通達を直接受ける等学院で一番偉い存在であり、学院長ですら彼女には逆らえない。 またミルキィホームズのメンバーにそれぞれの色のPDAをプレゼントした。 怪盗アルセーヌと似ているが、全くの別人。 実はコスプレ好きであり、アルセーヌのコスプレをした際は、ミルキィホームズとG4のメンバーから「本物みたい」「ハイクオリティ」と絶賛された。 また、けしからんおっぱいの持ち主であり、ミルキィホームズの四人には度々おっぱいに顔を埋められている。 その際の効果音は「ボヨヨン」。 * * * + うそが混じってます n ∧_∧ n+ (ヨ(*´∀`)E) Y Y * 「甘く見た事など一度もありませんわ、ミルキィホームズ」 Arsene 「怪盗帝国」のリーダーである女怪盗。そして、アンリエット・ミステールのもう一つの姿。 仮面とハート型のブローチを着け、露出度の高い衣装に身を包んでいる。 元々は無名の怪盗だったが、怪盗帝国を結成したことにより一躍有名な怪盗に。 「怪盗なら力ではなく美しさと知恵で勝負するべき」と言う持論の通り、 無闇に人を傷つけることを望まず、強盗のような怪盗のことは人間としても認めないらしい。 持つトイズは「幻惑」。 あるはずの銅像を無いように見せたり、無いはずの扉が存在するかのように見せたりすることが可能。 複数人に同じものを同時に見せる事が出来るなど、かなり強力なトイズであると思われる。 アニメ一期の最終話では幻惑を実体化させており、落雷や実体のある分身、巨大な火球など、まさにチートと言える能力になっている。 色々と謎が多いが、癖の強いスリーカードをまとめており、生徒会長時にはミルキィホームズの四人からも慕われている等、高いカリスマ性を持つ。 ゲーム版ではもう一人かわいらしい部下がいる。 対等に戦えるライバルとしてミルキィホームズ(特にシャロ)に目をつけており、アニメでは彼女達がトイズを取り戻すためにサポートしたり試練を与える。 その様はもはやヤンデレのシャロスキーの域に達している。 ネタバレ? アルセーヌ=アンリエットとミルキィホームズが認識出来たのは、彼女のおっぱいである。 そう、ボヨヨンは重要なファクターだったのだ! …まあ、その後の落下の衝撃でミルキィホームズの記憶は飛んじゃったけどね。 2期7話で探偵像を破壊した挙げ句、留置場生活を楽しんでたミルキィホームズに呆れ、 飲んだくれてたが(ちなみに酔っ払ってた為、酒を飲んでいるように見えるが実際は烏龍茶)、遂にキレた。 ゲーム版の柔らかい口調になるがアルセーヌとして学園の破壊予告をし、トイズを使いアルセーヌがアンリエットを殺害する幻惑を見せる。 (この際、幻惑のトイズから幻惑を実体化させるトイズにパワーアップしていた) ストーンリバーの反抗をきっかけに怪盗帝国の解散宣言をし、スリーカードはそれを止める為、 アルセーヌ VS ミルキィホームズ G4 スリーカード と、全てを敵に回した対決(実質ミルキィホームズは何もしてない)をする。 が、アルセーヌは無傷で圧勝。 シャロが立ちふさがるもトイズで学園ごと破壊し、どこかへ去っていった。 この2期7話のバトルシーンは、某東方不敗とその弟子のパロディなどあったが、とても熱いものであった。 また、2期5話では露出度の高い格好のせいか、変態ばっかり帝国(怪盗帝国のことです)で一番の変態と称された。 「追記・修正、期待していますわよ」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ミルキィが好き過ぎる人。かわいい。 -- 名無しさん (2014-10-07 21 24 35) 2期でミルキィの堕落っぷりにブチ切れてたけどあそこまでミルキィが堕落したのってあんたがあの貧困生活押しつけたせいなんじゃ。今までのvip待遇を止めて一般生徒並の扱いで初心から~、ってならともかく「留置所は天国!」とか言い出すような過酷な環境じゃそりゃ夢なんて追ってる余裕ありませんわ -- 名無しさん (2014-10-11 10 16 28) TDでもたまーーに出てるね、ミルキィが探偵(?)してるのを見守ってる感じが良い -- 名無しさん (2015-02-12 02 27 42) 幻惑のトイズとナルトの月読が似てると思うのはオレだけ? -- 名無しさん (2020-04-22 13 44 01) ダメダメ連呼し過ぎ -- 名無しさん (2020-09-08 20 49 00) 名前 コメント
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ポケットモンスター 神とよばれし アルセウス とは、ポケットモンスターシリーズを題材としたアニメ。 基本情報 概要 ストーリー キャラクター 話数リスト 主題歌 関連作品 コメント 基本情報 ポケットモンスター 神とよばれし アルセウス 総監督 冨安大貴 監督 浅田裕二 キャラクターデザイン 安田周平 音響監督 三間雅文 音楽 林ゆうき 話数 全4話 公開場所 Amazon Prime Video 配信期間 2022/01/21~ 概要 【ポケットモンスター(2019)】のスピンオフ作品。 ポケットモンスターシリーズのアニメ史上初の有料限定配信作品でもあり、Amazon Prime Video限定で配信が行われた。 【ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール】と【Pokémon LEGENDS アルセウス】を題材としており、シンオウ地方とヒスイ地方をモチーフとした話が展開される。 ストーリー サトシとゴウはリサーチフェローの任務でシンオウ地方を訪れ、ミオ図書館で行われるフェスに参加する。そのフェスの会場でサトシとゴウはヒカリ・ポッチャマ・シロナと再会。そんなとき、ギンガ団の残党が、密かにヒードランを捕獲し、暗躍を始める。幻のポケモン・アルセウスの力の一部といわれるプレートを使い、ギンガ団が開始した実験により、シンオウ地方全体に異変が起き始める。そのとき、プレートの強力な力により、ヒードランが恐ろしい姿へと変貌してしまう。異変に気づいたサトシとゴウたちは、伝説のポケモン・ユクシー・アグノム・エムリットの導きで事件を解決しようとする。サトシたちはギンガ団を発見し、暴走したヒードランを助けようと壮絶なバトルを繰り広げる。しかし、みたこともない姿となったヒードランにサトシたちは大ピンチに陥る。そこへついに幻のポケモン・アルセウスが降臨するのだった。 キャラクター 【サトシ】声 松本梨香 【ゴウ】声 山下大輝 【ヒカリ】声 豊口めぐみ 【タケシ】声 うえだゆうじ 話数リスト 話数 タイトル 配信開始日 あらすじ 備考 1 サトシとゴウ!シンオウフェスにゴー!! 2022/01/21 2 ヒードラン爆進!! 2022/01/21 3 テンガン山の大熱戦!! 2022/01/28 4 奇跡の輝き!シンオウ伝説! 2022/01/28 主題歌 関連作品 ゲーム 【ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール】 【Pokémon LEGENDS アルセウス】 アニメ 【ポケットモンスター(2019)】 【ポケットモンスター ダイヤモンド パール(アニメ)】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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更新履歴 12/01/21/22 38VX Aceにて、セーブできない不具合を修正しました。 効果 戦闘中に、戦闘用のセルフスイッチを設定できるようになります。 バトルイベントでセルフスイッチを操作したり、条件分岐をセルフスイッチにしたとき そのバトル(戦闘中の敵グループのID)が対象になります。 例えば、同じ雑魚戦(同じ敵グループのIDとの戦闘)でも、初回だけ簡単な説明を入れ 次回からは同じ雑魚戦でも何も説明しない、といった演出が可能になります。 なお、通常版(VX Ace専用)に加えて、RGSS全バージョン(XP/VX/VX Ace)対応版も ご用意いたしております。 ご注意 このスクリプト素材は Game_Interpreter クラスの def command_111 メソッドを再定義しています。 この場所を利用者様が既に改造していたり、再定義・エイリアスした スクリプト素材を使用するときは、競合にご注意ください。 スクリプトのダウンロード txtファイル:スクリプト 1つ目:RGSS全バージョン(XP/VX/VX Ace)対応版 2つ目:VX Ace専用
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ 時間はおよそ午前の10時。 昨夜体が鈍らぬよう剣を振った後、ルイズの部屋の壁に背を預け、朝日が顔を出す頃にようやく眠りについたガッツだったが、がさごそと部屋を漁る音に目を覚ました。 音のするほうに目を向けると、この時間には授業に出ているはずのルイズがタンスを漁っている。 「……何してんだ?」 ルイズの顔がぐりんとガッツのほうを向く。ルイズは一瞬、起こしてしまったかとバツの悪そうな顔をしたが、すぐに興奮した面持ちになった。 「姫殿下がこの魔法学院にいらっしゃるのよ!!」 ルイズはタンスの奥からパリッと折り畳まれた制服一式を取り出した。 どうやらいつも着ているものより質のいい、こういった機会用の余所行きらしい。 「姫殿下ってお姫様のこと?」 興味をそそられたらしいパックが口をはさんできた。 「そう、トリステインが誇る美貌の王女、アンリエッタ様がいらっしゃるの!!」 「アンリエッタってあのいかにも箱入りって感じのお嬢ちゃんか? へん、そんな騒ぐほどのもんかねえ?」 今度はガッツのすぐ横に立てかけられたデルフがカタカタと鞘を鳴らす。 「姫様の悪口は許さないわよさびさび! まあ、錆びた鉄くずには姫様の気品はわからなくてもしょうがないけどね!!」 「ああわからんね。なんたっておりゃ鉄くずだからね。目の前にいる娘さんも偉い貴族のご息女らしけど、ケツの青い小娘にしか見えないね」 「なんですってこのナマクラ!」 「加えてヒス持ち、もう目もあてれんね」 「こらこらケンカしないの」 パックが火花を散らすルイズとデルフの間に入り二人を、正確には一人と一本をなだめにかかった。 ふん、と鼻をならしてルイズは開きっぱなしだった引き出しに手をかける。 「あ……」 その時、リボンで飾り付けされた包みが目に入った。トリステインの城下町で購入したガッツへのプレゼントだ。 結局なんだか機会に恵まれず、今まで渡すことが出来ずにここに仕舞われたままになっていた。 ルイズは唇をぎゅっと結んだ。 何も特別なことはない。これは主人に貢献した使い魔への労いで、それ以上の意味なんて決して無い。無いったら無い。無いんだってば。 だから、何もこんな緊張することはない。いい機会、それは今。さっと渡してしまって、それで終わり。 何故かこみ上げてくる恥ずかしさをぐっと噛み殺して、ルイズは包みに手を伸ばした。 「ルイズ」 「ッ!! な、なな、な、何ッ!?」 反射的にバンッ!と音を立てて引き出しを閉める。 振り返るとガッツがドアノブに手を伸ばしていた。 「ど、どこいくの?」 「コルベールの所だ。前から一度話をしたいと言われててな。今日は授業ってのはねぇんだろ? いい機会だ。ちょっと行ってくる」 「へ、部屋わかるの?」 「一応道順は聞いた。何とかなるだろ」 「あ、ちょっと!」 バタン、とドアが音を立てて閉まる。ルイズは頬を膨らませた。 「もう!! 主人の許可も無しに勝手に動いて!! 使い魔としてなっちゃいないわ!!」 ルイズは顔を赤くして怒りながらブラウスに手をかけ、ボタンを外していく。 「ルイズぅ~。あれ一体いつになったら渡すのさ」 「うるさいッ!!」 パックの言葉に噛み付かんばかりに反応して、ルイズは乱暴にブラウスを脱ぎ捨てた。 「包みを渡すだけのことが何で出来ないのかねぇ。今までも渡そうとするたんびに顔を赤くして、もじもじして、結局渡せてないんだもんな。まったく、人間の娘っ子が考えることは俺にゃわからんね。摩訶不思議だね」 「うるさい、うるさい、うるさ~いッ!!!! 黙んなさいよこのオンボロ剣!!」 ルイズは壁に立てかけられたデルフを思い切り蹴り上げた。 「~~~~ッ!!」 「そりゃあ痛ぇだろ。オンボロったっておりゃ鉄の塊だからね」 「やれやれ……」 パックは涙目になって足を押さえてうずくまるルイズに飛びよって、その羽から光り輝くりん粉を振り撒くのであった。 「いやぁよく来てくださいました」 アポ無しで訪ねてきたガッツを、コルベールは快く部屋の中に招き入れた。 ガッツはルイズやキュルケの部屋とは随分趣が異なるその部屋に軽く目を走らせる。部屋中に何だかよくわからないガラクタが散らばっていて、机の上も書物や羊皮紙が乱雑に積み上げられている。 どうやらコルベールはあまり整理整頓に頓着しないタイプらしい。 机の上に開きっぱなしになった本のページに、ガッツの首筋に刻まれた『生贄の烙印』が描かれているのが目に入った。 「どうぞその椅子にお座りください」 勧められた椅子にガッツが腰掛けると、目の前のテーブルにティーカップが置かれた。 コルベールが所持していたというにはいささか意外な、薔薇の柄が刻まれた淑やかな雰囲気のカップだ。 「粗茶ですが」 ティーカップに紅茶が注がれる。十分に熱を持った琥珀色の液体から、芳しい香りと白い湯気が立ち昇る。 コルベールの一連の所作は、この部屋の住人には似つかわしくなく、優雅であった。ガッツはそんなコルベールに実に怪訝な目を向けると、ティーカップを手に取った。 一口口をつけ、 (趣味じゃねぇな) と、あっさりカップを戻す。 「何か新しいことはわかったか?」 本題を切り出す。コルベールはオスマンの命により『烙印』が記載された古文書の解読に当たっているはずだった。 今のところ、帰るための手がかりを掴むには、このコルベールに頑張ってもらうしかない。 コルベールはぽりぽりと額を掻いた。 「お恥ずかしい話ですが、どうにも行き詰っておりまして。それで、私も少しは参考になればと、あなた自身からその刻印の話を伺いたいのです」 なるほど、確かに烙印の意味を知っているのといないのでは、解読の効率は天と地ほどの差があるだろう。烙印の意味さえ知っておけば、未知の言語とはいえ、単語の意味をある程度推測することが可能になるからだ。 ガッツはなるべく事細かに自分が烙印について知っていることをコルベールに伝えた。 烙印のことを語る上で、あまり触れたくない過去についても多少は語らなければならなかったが、背に腹はかえられない。 ガッツの話を聞き終えたコルベールは顎を押さえてうむむ、と呻った。 「ゴッドハンド…そして、使徒……? いやはや、俄かには信じられぬ話ですな。極めつけに……」 コルベールの目が鋭くガッツを捉える。 「君が異世界からの来訪者……とはね」 「嘘は言っちゃいねえぜ」 「いえ、疑ってはいませんよ。あなたの話が本当なら、この書物もおそらく異世界の書物。見たこともない文字で書かれていたのも納得いきますからね……ただ……」 コルベールはふるふると首を振るとため息をつき、苦笑いを浮かべた。 「異世界のものとなると、これは解読がさらに困難に思えてきましたね」 「すまねえな」 「いえいえ、お気になさらず。私自身、楽しんでおりますから」 そんなコルベールの言葉に、ガッツも笑みを浮かべた。 すっかり冷めてしまった紅茶を一息で飲み干して、立ち上がる。 「それじゃあまた何かわかったら教えてくれ」 「ええ。あ、ガッツ君」 コルベールはドアノブに手をかけたガッツを呼び止める。 「なんだ?」 「ディテクト・マジックという魔法がありましてね。対象としたものの魔力を感知する魔法なのですが……実は前に一度、その烙印にその魔法をかけています。その時はまったくの無反応だったのですが……死霊を呼び寄せるというその力…今は、どうなっています?」 「この世界に来てからは一度も出てきちゃいねえ」 再びコルベールは顎を押さえ、考え込んだ。 「既にその烙印は効力を失っているのか、ただこの世界では影響力を持たないだけなのか……願わくば前者であれと思います」 窓から差し込む光を背中に受けて、コルベールはガッツを真っ直ぐ見据え、優しげに目を細めた。 そんなコルベールに、ガッツはふっ、と笑みを浮かべた。 「ありがとよ」 短く言って、ドアノブに手をかけて、最後にもう一度振り返る。 「俺からもひとつ聞いていいか?」 「なんでしょう?」 ガッツの視線がコルベールの頭部に向けられる。 ガッツは呆れ気味に口を開いた。 「何なんだその頭は?」 ガッツの問いに首をかしげるコルベール。その頭で、馬鹿でかいカツラが揺れていた。 正午を過ぎた頃、魔法学院の正門にトリステイン魔法学院の全生徒、全職員が集結していた。予定ではあと三十分もしないうちに王女一行が到着することになっている。 コルベールを筆頭とする職員たちが熱心に生徒の列を整え、生徒たちも自分の服に乱れがないか、杖にゴミが付着していないかと入念にチェックをしていた。 だが、そんな周囲の状況を冷めた目で見ている者たちもいくらかいた。 他国の出身でアンリエッタにさほど興味を持たないキュルケ、タバサなどがその類である。 二人にとってはこんな式典などつまらないだけだ。こんな時でも本を手放さないタバサなど、時間の無駄だとすら思っていることだろう。 キュルケは自分の少し前で馬鹿みたいにはしゃぐギーシュを冷めた目で見つめた後、ため息をついた。 「ねえルイズ。ダーリンはどこに行っちゃったのよう」 あまりにも退屈なので、後ろにいるルイズに声をかける。 「うるさいわね! こっちが聞きたいわよ!!」 ルイズはそんなキュルケに向かって目を剥いて怒鳴った。 そう、今この場にガッツの姿は無い。もちろんルイズはガッツを連れてこようとしたのだが、ガッツは「興味がない」の一言でルイズの制止も聞かず、どこかへ行ってしまったのである。 湿布を貼った右足の向こう脛がずきずき痛むのもあって、ルイズは随分ご機嫌ナナメだった。 「やあねぇ、ちょっと尋ねただけで怒鳴るなんて。本当にトリステインの女って器量も胸もちっちゃいのね」 「なぁんですってぇ!! 淫乱不徳のゲルマニア女には言われたくないわよ!!」 「ほんとやだやだ。声と態度ばっかり大きくて。ヴァリエールの娘からしてこれじゃあ王女様ってのも底が知れるわね!」 「もう一度言ってみなさいタレ乳!!」 「言ったわねゼロ乳!!」 「ほらほらしゅーりょーしゅーりょー。ものっすごい見られてるよ二人とも」 ヒートアップする二人の間にひらひらとパックが舞い降りる。 パックの言葉の通り、周囲の視線がルイズとキュルケに集中していた。 遠くでは『風』属性の教師を務めているミスタ・ギトーが物凄い形相でこちらを睨みつけている。 キュルケもギトーを不機嫌そうに睨みつけて、ふん、と鼻を鳴らした。 「あのおっちゃんと何かあったの?」 「別に何も無いわよ」 パックの問いに、キュルケは何でもない様に手をひらつかせる。 ルイズが目を細めてキュルケを嘲るように肩をすくめた。 「何言ってんのよ。無様に吹っ飛ばされたくせに」 「何か言ったかしらルイズ?」 「いいえ別に?」 ガラガラピシャーン!! 再びキュルケとルイズの間に雷鳴が響き渡った。 「あーもーやめときなって! ほらもうめっちゃ見られてんじゃんかあ!!」 刺すような教師たちの視線にさらされて、パックはこれはたまらないと二人を止める。 普段ならおもしろがって煽るところだが、これが姫様来訪効果なのか、周囲の雰囲気の尖り様は凄まじく、とてもそんな気にならなかった。 我関せずと本を読み続けていたタバサが、その手に持った本をぱたりと閉じる。 まるでそれを合図にしたかのように、そこにいる全ての者達は直立不動の姿勢をとった。 トリステイン魔法学院から城下町まで敷き詰められた石畳の上を通り、煌びやかに飾り付けられた馬車が正門に近づいてくる。馬車にはトリステイン王家の紋章が掛けられている。その馬車を曳く馬の額からは一本の角が生えている。伝説の幻獣ユニコーンだ。 馬車の周囲を勇壮な騎士団が取り囲み、馬車の上空を鷲の頭と獅子の体を持つ幻獣グリフォンに跨ったグリフォン隊が飛び回る。 トリステイン王女、アンリエッタのご到着であった。 馬車から姿を現したアンリエッタに生徒たちの歓声が飛ぶ。 当年とって御年17歳、すらりとした気品ある顔立ちに薄いブルーの瞳を輝かせる彼女は、成程、美貌の王女と称えられるにふさわしい少女であった。 そんな彼女が手を振ると、少年たちは熱狂し、壮年の教師たちですら頬を赤らめた。生徒の中には感激しすぎて腰砕けになる者もいる。 タバサがそちらに冷ややかな目を向けるとその生徒はギーシュだった。 そんなギーシュをさらに冷ややかな、絶対零度の瞳で見つめるモンモランシーの姿も見える。 「修羅場」 タバサはぽつりと呟いた。 「おぉ~、確かに綺麗なお姫様だね」 パタパタと羽を振り、パックは感心したように声を漏らした。 「そお? あたしのほうが魅力的だわ」 キュルケは自信満々に己の赤髪をかきあげる。 「まあ確かに、色気はキュルケのほうがあるかもね」 「でしょう? 見る目あるわねパック」 (一歩間違えれば痴女だけど) パックはそんなキュルケに苦笑いを返すとルイズの方に目を向けた。 あれだけ姫様姫様言っていたルイズが静かすぎるのが気になったのだ。 ルイズはぼんやりと何かを見つめている。その口はぽかんとだらしなく開けられていた。 「ルイズ? どしたの? 乙女にあるまじき顔になってるけど?」 パックの言葉にもルイズは反応しない。何事かとパックはルイズの視線を追った。 ルイズの目はアンリエッタを見てはおらず、その視線はもっと上を向いていた。 そこにいたのは一頭の勇壮なグリフォンと、それを駆る羽根帽子を被った精悍な顔つきの騎士だった。長い髪が風に流れて揺れていて、その姿はとても優美なものだった。 キュルケもその男の存在に気づく。男を見てキュルケはすぐにその頬を赤く染めた。 「あら……いい男」 男の名はワルド子爵。若くしてグリフォン隊の隊長を務める、ルイズの婚約者である。 日もとっぷりと暮れて、夜。 夕食を終えたルイズはぼんやりとベッドに座り込んでいた。 「何だか嬢ちゃんの様子がおかしいね。何かあったんかい?」 デルフがカタカタと鞘を鳴らす。そんなデルフの柄に座り込んだパックは肩をすくめた。 「よくわかんない。昼間のお姫様歓迎式典の途中からもうずっとこんななんだ。おーい、ルイズ~~」 ルイズの顔の前に飛びよってパックが手を振ってもルイズは何の反応も示さない。 「死んでんじゃないだろね?」 「息はしてるよ。ただ、ホントに心だけどっか行っちゃったみたい」 「今なら何されたって気づかないんじゃないか?」 「今なら何したって気づかないかもね」 パックは何の反応もないのをいいことにルイズの唇をひっぱったり鼻の下で髪の毛を結んだりとやりたい放題しだした。 パックがルイズ自身の髪を使ってルイズの鼻をくすぐりまくっていると部屋のドアが開いた。 「……何やってんだ?」 パックとルイズの様子を見てガッツは呆れたように言った。 パックはルイズの鼻をくすぐるのを止めずにガッツの方を向き直る。 「随分汗かいてるね。また剣振りにいってたの?」 「まぁな」 「そんな殺生な話はねえや相棒!! 俺も連れてってくれよう!!」 「おいルイズ。タオル貸してくれ」 「無視だもの!! ひでえや相棒!!!!」 ガッツが声をかけてもルイズはやっぱりぼんやりしたまま何の反応も返さなかった。 パックがふんっ、と気合いを入れてルイズの髪をその鼻に突っ込む。そこでさすがにルイズは反応した。 「ふあ…? んん…? …ふぁッ! な、何よこれぇ!!」 ようやく自分の顔の惨状に気づいたルイズは涙目で鼻から髪の毛を引っこ抜き、鼻の下で結ばれた髪を解きにかかった。 「あんたがやったの!? パック!!!!」 「違うよ、デルデルがやったんだよ」 「うおぉ!? なんてナチュラルに嘘つきやがるんだこの野郎!!」 自分の名前を出されてびっくりしたデルフは半ばまで鞘から飛び出した。 「剣が髪の毛を結んだり出来るわけないでしょ!! 乙女の髪を弄んで、覚悟は出来てるんでしょうね!!!!」 「だって、あんまりにもルイズが無反応だったからさ。ちょっと心配になってさ」 「それでなんでこんなことになんのよ!! あ、こら、逃げるな!!」 パックを捕まえようと手を伸ばすルイズだが、パックはひらりひらりと見事なまでにその手をかいくぐる。 「エルフ次元流・木の葉の舞。まだまだ未熟じゃのうルイズ」 「キィーーーッ!! ちょこまか動くなこの栗頭!!!!」 目の前で突如始まったいつ終わるとも知れない騒動に、ガッツはやれやれとため息をついた。 この分だと先程の自分の声はルイズには届いていないだろう。もう一度声をかける必要がありそうだ。 「おい、ルイズ」 「ぎゃぁぁあぁあああああ!!!!!!」 突然上げられた金切り声にガッツは思わず耳を押さえ、パックはちっさな脳みそを揺さぶられてぽとりと落ちた。 ガッツの姿に気づいたルイズは思いっ切り自分の顔を両手で押さえていた。 (い、いつから!? いつからいたの!?) もしかしてさっきの自分の姿を見られたのだろうか。鼻の下で髪を結ばれ、その上鼻の穴に髪の毛を突っ込まれていた先程の自分の姿を!! 最悪、最悪、もう最悪!! 乱暴に枕を掴み、ぼふっと顔を埋める。 ルイズは恥ずかしくてガッツの顔を見ることが出来なかった。 「タオル借りてくぞ」 ガッツはルイズの返事を待たずタンスからタオルを数枚引っ張り出すと再びドアに手をかけた。 「どこ行くのガッツ?」 「水浴びだ」 その言葉を聞いてパックはルイズの方に顔を向ける。ルイズは枕に顔を埋めて突っ伏したままだ。 バタン、と音を立ててドアが閉まる。 シーンとした静寂が部屋を包む。が、すぐにデルフがその鞘を激しく鳴らし始めた。 「なにやってんだ娘っ子!! 今のはプレゼントを渡す最高のタイミングだったろ!!」 「そうだよルイズ!! 今じゃん! 今のタイミングじゃん!!」 がばっと体を起こしたルイズはそのままの勢いで手に握った枕で思いっ切りパックを叩き落とした。 「誰のせいだと思ってんだこらぁ!!」 「あ、あいむそ~り~」 床にのびてピクピク痙攣するパックの上をまたいでルイズはタンスに歩み寄るとその引き出しを開けた。 リボンで飾り付けられた、使い魔への単なる御褒美。なのに何故、渡すのにこんなに苦労しなくてはならないのだろう。 ルイズはその包みを手にとってじっと見つめた。 「ルイズ」 ガチャリと突然ドアが開いてガッツが顔を出した。 「うわぅ!!」 一瞬で包みを戻し、引き出しを叩きつけるように戻す。 (だから何で隠しちゃうのよわたしぃ~~!! 今渡しちゃえばよかったじゃないのぉ~~!!) 色々混乱しながらガッツの方に向き直る。そこでルイズはふと、おかしいなと思った。 水浴びに行くといった割には、帰ってくるのが早すぎるんじゃない? そんな風に思いながら部屋に入ってくるガッツに目をやっていたルイズだったが、ガッツの後ろに人影があるのに気づいて目を丸くした。 その人物は真っ黒なフードを目深に被っており、真っ当な人間にはとても見えない。 しかし、フードの陰から覗く青色の瞳と目が合い、ルイズは目を見開いた。 「ま、まさか……」 フードの人物は人差し指をその瑞々しい唇に当てた。しゃべるな、ということらしい。 漆黒のマントの隙間から魔法の杖が姿を現した。フードの人物が短くルーンを唱える。 「ディテクト・マジック?」 フードの人物が頷く。どうやら部屋に盗聴や透視の類の魔術がかかっていないことを確認すると、その人物はフードをとった。 「あっ!」 パックは思わず声を上げていた。 ルイズは驚きの余り声も出ない。 「お久しぶりね、ルイズ・フランソワーズ」 トリステインが誇る美貌の王女、アンリエッタがそこにいた。 「姫殿下!!」 ルイズは慌てて膝をつき、頭を垂れた。 ただ一人、事態を掴めていないガッツは突然部屋を訪ねてきた少女を見て首を傾げる。 そんなガッツの首筋で―――――ほんのわずかに烙印が輝きを放っていたことには誰も気づけなかった。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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【検索用 ふぁーすとしぇいと 登録タグ VOCALOID ふ アルセチカ イチ ニコニコ外公開曲 初音ミク 夏山よつぎ 曲 曲は】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:イチ 作曲:イチ 編曲:夏山よつぎ 絵:アルセチカ 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『ファーストシェイド』 イチ氏と夏山よつぎ氏が歌詞とメロディーを交換して制作した楽曲。 関連曲:「[トーキョーモンスターガーデン]」 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 岩屋で 叫ぶは アニマ アニマ 降りるにしては 意味が 無いな 縋る 心が アニマ アニマ 彼奴は 何時でも 視ていた 厭う暇なく溢れるキャパシティー 希望抱いた哀れなアビリティー 蜥蜴は殊に夜眼を凝らし あの日見た夢の 中で 足りない頭が導く センソリー 相対 こんなもん 宣う アイロニー 俺は今 此処で息をしている 泥沼 泥沼を 見つけた宝物はとうに崩れ 得てして人間は何を望む コメント 名前 コメント
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『Pokémon LEGENDS アルセウス』のRTAチャート集です。 作成者 チャートリンク 備考 とらっしー Any% ミジュマル選択チャート キャロ Any% ヒノアラシ選択チャート イトタカ Any% ヒノアラシ選択チャート タスク管理シート ぎんぱく Any% ヒノアラシ選択チャート チャート一覧 本編 赤・緑・青・ピカチュウ - 金・銀・クリスタル - ルビー・サファイア・エメラルド - ファイアレッド・リーフグリーン - ダイヤモンド・パール・プラチナ - ハートゴールド・ソウルシルバー - ブラック・ホワイト - ブラック2・ホワイト2 - X・Y - オメガルビー・アルファサファイア - サン・ムーン・ウルトラサン・ウルトラムーン - Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ - ソード・シールド - ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール - LEGENDS アルセウス - スカーレット・バイオレット PMD 救助隊 (青・赤) - 探検隊 (時・闇・空) - 冒険団 (炎・嵐・光) - マグナゲートと∞迷宮 - 超 - 救助隊DX 対戦系外伝 スタジアム - スタジアム2 - スタジアム金銀 - コロシアム - XD - バトルレボリューション ポケカ ポケモンカードGB - ポケモンカードGB2 - ポケモンカードゲームあそびかたDS その他 名探偵ピカチュウ - New ポケモンスナップ
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P5/S45-001 カード名:主人公&アルセーヌ/JOKER カテゴリ:キャラクター 色:黄 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:9000 ソウル:2 特徴:《怪盗》? 【永】 他のあなたの《怪盗》?のキャラ1枚につき、このカードのパワーを+500。 【自】 このカードが手札から舞台に置かれた時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。 【自】[③ 手札の《怪盗》?のキャラを1枚控え室に置く] あなたのアンコールステップの始めに、相手の前列のキャラがいないか、相手の前列のキャラすべてがリバースしているなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたの前列の《怪盗》?のキャラ1枚につき、次の行動を行う。『あなたは自分の山札の上から1枚を公開し、山札の下に置き、相手にXダメージを与える。Xはそのカードのレベルに等しい。』その後、その山札をシャッフルする。(クライマックスのレベルは0として扱う。ダメージキャンセルは発生する) イゴール「…世界の歪みに、挑む覚悟はあるかね?」 レアリティ:RR SP 16/12/09 今日のカード(RR) 16/12/16 今日のカード(SP) クロック回復に加え、自己パワーパンプと原作ゲームにおける総攻撃システムを再現した条件付きのバーン能力を併せ持った主人公。 自身のパワーが最大11000まで伸びる点もさながら、クライマックスを必要しない多重バーン能力が非常に強力。 ダメージが不確定とはいえこのカード1枚で最大3回の追撃を入れられるのは脅威である。 ただ相手の前列に居るキャラがあれば、全員をリバースさせなくてはならないという点は非常にピーキーなもの。 相手の前列のキャラ全てをリバースさせなければならないので、自身は高パワーを持てるとしても他のキャラが貧弱だと意味がない。 要するに単体で活躍するカードではなく、如何にしてこのカードに繋ぐのかが重要となるということである。 単純にパワーで押す以外にも除去や相討ち能力を活用するといった様々な手段があり単純ながら奥が深いフィニッシャー。一方、同タイトル内ではジャックブラザーズなどバトルそのものを抑制できる手軽に扱える対策カードも存在する為、構築・プレイング共に試される1枚だと言える。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 運命の『囚われ』 主人公 2/1 5000/1/1 黄 パワーパンフ、能力付加 川上 貞代 0/0 2000/1/0 緑 疑似コスト軽減
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ベルセルク〔べるせるく〕 作品名:デビルサマナー ソウルハッカーズ 作者名:[[]] 投稿日:2008年4月1日 画像情報:640×480px サイズ:134,163 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年4月1日 デビルサマナー ソウルハッカーズ 個別へ
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一覧ページはこちら 攻略ページはこちら 肉質 状態異常攻撃効果 アイテム効果 剥ぎ取り・落し物 部位破壊報酬 捕獲報酬 出現クエスト サイズ 攻撃方法 特記事項 コメント 肉質 部位 斬撃 打撃 射撃 火 水 雷 氷 龍 気絶 怯み値 エキス 頭 63(55) 63(55) 55 10(15) 20(25) 20(30) 10(15) 0 100(120) 260 赤 胴 25 25 30(35) 5 10(5) 10(15) 5 0 0 320 橙 背中 45(70) 40(65) 35(55) 15(0) 15(0) 20(0) 15(0) 0 0 120 赤 前脚(甲殻) 25(22) 30(22) 25(30) 5 15(20) 20(30) 10 0 0 180 後脚(甲殻) 40 40 35(30) 5 15(20) 20(25) 10 0 0 280 白 脚根元 30(25) 30(25) 30(35) 5 20 25 10 0 0 尻尾 30 25 25 5 5 20 5 0 0 150 橙 尻尾先端 21 19 10 10 10 25 10 0 0 ※肉質欄の数値は効果のある割合 (%) を載せてあります。 (0なら効果なし、50なら半減、100ならそのまま、101以上なら攻撃力以上のダメージが与えられる) ※()は龍光まとい状態 状態異常攻撃効果 属性 毒 麻痺 睡眠 気絶 減気 爆破 ジャンプ 乗り 耐性値初期耐性値上昇(最大)蓄積値減少効果継続時間ダメージ --(-)-/5秒--秒-/秒 --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-秒- --(-)-/10秒-- --(-)-/-秒-- --(-)-/-秒-- --(-)-/-秒-- アイテム効果 アイテム 効果 備考 落とし穴 - 初回--秒(疲 --秒) → 2回目--秒(疲 --秒) → 3回目以降--秒(疲 --秒) シビレ罠 - 初回--秒(疲 --秒) → 2回目--秒(疲 --秒) → 3回目--秒(疲 --秒) → 4回目以降--秒(疲 --秒) 閃光玉 - 初回--秒 → 2回目--秒 → 3回目--秒 → 4回目以降--秒 (疲 --秒) こやし玉 - 音爆弾 - 肉類 - 剥ぎ取り・落し物 部位 回数 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 条件など 本体 3 - 獄狼竜の堅殻獄狼竜の龍毛獄狼竜の尖爪獄狼竜の龍殻獄狼竜の昏玉 獄狼竜の重殻獄狼竜の滅龍毛獄狼竜の剛爪獄狼竜の滅龍殻獄狼竜の天玉 尻尾 1 - 獄狼竜の尻尾獄狼竜の堅殻獄狼竜の龍毛獄狼竜の昏玉 獄狼竜の靭尾獄狼竜の重殻獄狼竜の滅龍毛獄狼竜の天玉 切断耐久値1回分のダメージ 落とし物 - - 竜の大粒ナミダ竜のナミダ獄狼竜の堅殻蝕龍虫獄狼竜の昏玉 竜の大粒ナミダ獄狼竜の重殻獄狼竜の滅龍毛獄狼竜の昏玉獄狼竜の天玉 龍光まとい状態の解除時(最大3回) 虫あみ - - 蝕龍虫獄狼竜の龍毛 蝕龍虫獄狼竜の滅龍毛 部位破壊報酬 部位 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 条件など 頭部 - 獄狼竜の尖角獄狼竜の堅殻獄狼竜の尖角x2獄狼竜の昏玉 獄狼竜の剛角獄狼竜の重殻獄狼竜の剛角x2獄狼竜の天玉 頭部ひるみ1回で1段階破壊、2段階破壊で報酬確定 前脚 - 獄狼竜の尖爪獄狼竜の尖爪x2獄狼竜の龍殻 獄狼竜の剛爪獄狼竜の剛爪x2獄狼竜の滅龍殻 前脚ひるみ1回、片方破壊で報酬確定 背中 - 獄狼竜の龍殻獄狼竜の龍毛獄狼竜の堅殻 獄狼竜の滅龍殻獄狼竜の滅龍毛獄狼竜の重殻 背中ひるみ1回 捕獲報酬 旅団 / 集会所下位 旅団 / 集会所上位 大老殿G級 捕獲条件など - 獄狼竜の龍殻獄狼竜の龍毛獄狼竜の尖爪蝕龍虫x4獄狼竜の堅殻x2獄狼竜の昏玉 獄狼竜の滅龍殻獄狼竜の滅龍毛獄狼竜の剛爪獄狼竜の重殻x2蝕龍虫x4獄狼竜の昏玉獄狼竜の天玉 体力18%(上位)、10%(G級) 出現クエスト 区分 難度 クエスト名 種別 サイズ倍率 体力 攻撃力倍率 全体防御率 備考 旅団 上位 ★9 地火に飛散する触龍蟲 狩猟 ★10 高難度:乱れ飛ぶ蝕龍蟲と刃 狩猟 生態未確定 セルレギオスとの同時狩猟 集会所 上位 ★6 獄狼竜 狩猟 高難度:過酷なる大連続狩猟! 連続狩猟 リオレウス亜種、ゲネルセルタスアルセルタスとの連続狩猟 高難度:黒き竜たちの挟撃 狩猟 ティガレックス亜種との同時狩猟 高難度:狂瀾怒濤 狩猟 生態未確定 ジンオウガとの同時狩猟 高難度:獄狼竜の捕獲依頼 捕獲 イベント上位 JUMP・黒雷に染まる銀世界 狩猟 生態未確定 大老殿 G級 G★2 獄狼竜、頂より下瞰す 狩猟 火の国を訪れし危機 狩猟 ブラキディオスとの同時狩猟 氷海に響く大爆音! 狩猟 不安定乱入 G★3 天見るごとく触を見し 連続狩猟 混沌に呻くゴア・マガラとの連続狩猟 イベントG級 G★2 2頭が織り成す狩猟賛歌 狩猟 ゲリョスとの同時狩猟 サイズ 区分 サイズ範囲 出現クエスト 最大 金冠 1790.14~1819.25 123-125% 集★6 高難度:過酷なる大連続狩猟!、他 銀冠 1702.82~1775.59 117-122% 集★6 獄狼竜、他 最小 金冠 1280.75~1411.74 88-97% 集★6 高難度:狂潤怒涛、他 基準 1455.4 100% 攻撃方法 攻撃方法 ダメージ 属性 威力値 気絶値 備考 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 特記事項 コメント とりあえずMH4wikiより転載、随時修正お願いします -- (名無しさん) 2014-10-20 16 34 05 上位村クエ 尻尾剥ぎ取りで獄狼竜の龍毛、蝕龍虫確認しました -- (名無しさん) 2014-11-03 07 19 21 名前 コメント すべてのコメントを見る ※ここはボスの基本情報を載せるページです。行動パターンや攻略方法に関するコメントはこちら ※クエストの基本報酬報告はここではなく旅団下位クエスト・旅団上位クエスト・集会所下位クエスト・集会所上位クエスト・G★1クエスト・G★2クエスト・G★3クエスト・闘技大会・イベントクエストの各ページへ。 ※コメント欄は質問や雑談をするところではありません。質問や雑談は掲示板で。不要なコメントは随時削除します。
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ トリステイン魔法学院の学院長を務める『偉大なる』オールド・オスマンは学務長室に備え付けられえたデスクに肘をついて、ひとつ、大きく欠伸をついた。 長く伸びた自身の髭を指でいじる。 「ふ~む、退屈じゃのう…何か刺激的なことがおこらんかのう…このまま退屈が続いてはすぐに呆けてしまうわい」 年齢不詳の(少なくとも百歳は軽く超えていると思われる)御大は再び出てきた欠伸をかみ殺しつつ、そんなことをのたまった。 そんなオスマンの願いが天に届いたのかは知らないが、学務長室にドアを激しくノックする音が響いた。 オスマンは髭をいじる手をおろすと居住まいを正し、そこはかとなく偉大なオーラを放ち始めた。 「入りなさい」 オスマンの許しを得てドアが開かれる。 そこにいたのはルイズ達のサモン・サーヴァントの監督を務めた教師、コルベールであった。 何やらひどく慌てているように見える。 果たして彼は入室するやいなやオスマンの座る机の前まで駆け寄ると、その机の上に一枚の紙を差し出した。 「ミス・ヴァリエールの使い魔が珍しいルーンで召喚されて彼自身はどこかで傭兵でもやっていたかのような出で立ちでそれ自体珍しいんですが彼というのはミス・ヴァリエールの使い魔のことですがその使い魔のルーンが」 「よし、一度深呼吸じゃコルベール君」 「すうう~~~……はぁ~~~………」 「よし、ワンモアトライじゃコルベール君」 「ミス・ヴァリエールの使い魔のルーンが珍しい形をしておりまして―――」 以下要約。 ルイズの召喚した男の首筋に刻まれたルーンは今まで見たことが無い物だった。 ↓ 図書館でめっちゃ調べたけど該当無し。伝説の『虚無の使い魔』まで調べてみたがやはり該当せず。 ↓ やべ、これ大発見じゃね? ということらしい。 ルーンには様々な形があれど、必ずその使い魔の属性ごとに規則性がある。 属性―――このハルケギニアのメイジは『火』、『土』、『水』、『風』の四つの属性のどれかに大別される。 『虚無』という伝説の属性を入れれば五つということになるが―――始祖ブリミル以降その例は無い。 そしてメイジが召喚する使い魔はその属性が大きく影響される。 『火』のメイジには『火』の。『水』のメイジには『水』の使い魔が召喚される。 そしてルーンにはそれぞれに決まった規則性があるのである。 だが今回ルイズが召喚した使い魔に刻まれたルーンはその基本をまったく無視したものだった。 コルベールはここに『火』、『土』、『水』、『風』に続く『第五属性』の発見の可能性を見たのである。 そうすればまさに大発見。これまでの魔法の常識が変わる。組み合わせ如何によって新たな魔法を次々に生み出すことも可能になる。 興奮し、そう述べるコルベールとは対照的にオスマンは冷静だった。 「アホウ、これは使い魔のルーンでは無い。あまりに形が基本を無視しすぎとる」 例えばだが、『△』を指差して「これはなんて読むの?」と問うものはいない。 それは『言語』を熟知している我々は『△』が『言語』とは異なる『図形』であると認識できるからだ(あくまで日本語に限った話である)。 オスマンはハルケギニアでも屈指の大魔術師である。 故にコルベールによってスケッチされたガッツの『烙印』が使い魔のルーンとは異なる物だと即座に看破した。 「それで、ヴァリエール嬢の使い魔には他にルーンらしき物は刻まれていなかったのかね?」 「はあ…なにぶんこちらがルーンだと思い込んでおりまして……全身くまなく調べてみたわけではございませんから……」 すっかり意気消沈したコルベールはがっくりと肩を落としていた。 「そう落ち込むことは無いぞコルベール君。ちょっとこの呪印については今後も継続して調べてみてくれ。何か大きな発見があるかもしれん」 「はあ……はい、わかりました。調べてみます」 そういってコルベールが烙印のスケッチに手を伸ばした時、再び学務長室のドアがノックされた。 「では私は退室いたします」 「かまわんよ、コルベール君。多分ミス・ロングビルじゃ。面識はあるじゃろう? ワシの秘書を務めてもらっている…あぁいかん、入りたまえ」 ドアが開き、緑の髪が美しく伸びた理知的な女性がそこにいた。 「おお、やはり君かミス・ロングビル。君にしては多少ノックが乱暴だったように感じたが?」 「ヴェストリの広場で、決闘をしている生徒がいるようです。何人かの教師が止めに入りましたが、ギャラリーの生徒たちが多すぎてにっちもさっちもいかないようで」 「まったく、貴族の坊ちゃま方は血気盛んなことじゃのう。で、誰が暴れておるんだね?」 「一人はギーシュ・ド・グラモン」 「相手は?」 今度はコルベールが問いかけた。ロングビルがちらりと視線を向ける。 美しい―――コルベールは素直にそう思った。 「相手はミス・ヴァリエールが召喚した使い魔です」 「なんとまあ」 オスマンとコルベールは顔を見合わせた。 噂をすればなんとやら、だ。 「教師たちは決闘を止めるため『眠りの鐘』の使用を求めております」 「たかが生徒の決闘騒ぎに秘宝を使えるか馬鹿モン。決着がつくまで放っときゃええ」 「しかしオールド・オスマン―――」 そこでロングビルは唇の端を持ち上げ、笑みの形を作ったが―――どう見てもそれは、苦笑い以外の何物でもなかった。 よく見ればロングビルの頬を汗が伝っている。これも、どう見ても、冷や汗じゃなかろうか? 「早く止めないと―――ギーシュ・ド・グラモンの命が危ういでしょう」 再び顔を見合わせるオスマンとコルベール。 「そんなに?」 オスマンが杖を振るうと壁にかけられた大きな鏡にヴェストリ広場の様子が映し出された。 オオオオオオオオオ―――!!!!! 歓声と悲鳴でヴェストリ広場はパニックに陥っていた。 ギャラリーの視線の先には、先程鉄塊を振り回してワルキューレを粉砕したガッツの姿がある。 「ひ…うわ……!」 ギーシュもその例に漏れずパニックになりながら再び薔薇を振るう。 次は三体のワルキューレが同時に現れた。 ワルキューレの突撃に一瞬遅れてガッツが反応する。 一体目のワルキューレのランスを楽々とかわし――― ――――ドゴォンッ!!!! 轟音と共に、再びワルキューレは二つに分かたれ、宙を舞った。 「シッ!!」 残りの二体がガッツに突撃するよりも早くドラゴン殺しは切り返され――― 今度は二体同時に吹き飛ばされた。 ―――戦場におけるゴーレムの有用性とは何だろうか? この問いに対する答えはいくつか挙げることが出来る―――が、相対する相手にとって最も脅威であるのは『死なないこと』である。 つまりは、人間にはありえないタフネス。 腕をもがれようが胸を貫かれようが、原型を留めている限りゴーレムは戦闘を継続することができる。 だがガッツのドラゴン殺しを前に、その長所は長所足りえなくなっていた。 ガッツのドラゴン殺しの前では人もゴーレムも等しく平等に、一撃で土に還っていく。 ルイズは目の前の光景に声を失っていた。 (ああ―――あいつ―――ホントに凄い剣士だったんだ) 目の前でギーシュを圧倒するガッツを何故か直視することが出来ず。 ルイズは決闘に背を向けて走り出した。 「あ、ルイズ!!」 パックが走り去るルイズに声をかけた時、すでに彼女の姿はギャラリーの中に埋もれて見えなくなっていた。 自室に戻ったルイズは再び魔法書に目を通し始めた。 先程、ドラゴン殺しを振ってみせたガッツを見て、思ったのだ。 彼はきっと―――どこかの世界で英雄になるべき男だったのだ。 それを自分の拙い召喚のせいでこちらの世界に引っ張り込んでしまったのだ。 だから一刻も早く、彼を戻してあげなくちゃ。 (ホントに私ってば……失敗するだけならまだしも、それで周りに迷惑ばかりかけちゃってる……これじゃゼロどころかマイナスだわ。マイナスのルイズだわ私) おかしいな。笑ってるのに涙がこぼれてくる。 いけない、魔法書が汚れちゃう。早く涙をぬぐわなきゃ。 「う、うぅ…ふえぇ~……!!」 けれども意思とは裏腹に、涙はとめどなくあふれ続けた。 ヴェストリ広場は驚愕に満ちていた。 ではガッツの戦いを見る者たちの中で最も驚いていたのは誰なのか? ギャラリーの生徒たち? ―――違う。 では先生か? ―――違う。 では、目の前でそれを見せつけられたギーシュ・ド・グラモン? それも―――違う。 はたまた遠見の鏡でこの決闘を様子見るオールド・オスマン、『炎蛇』のコルベール、『今は』ミス・ロングビル? もしくは、走り去ったルイズ? 否。今、この広場で最も信じ難くガッツの戦いを見るもの―――それは、 他でもない、ガッツ自身である。 (……これはッ!?) 最初の一撃、ギーシュのワルキューレを一刀で屠ったその時、違和感ははっきりと形を成した。 大剣が、軽すぎる。 ガッツは思わず顔に手をやった。 違う、『鎧』は発動していない。 左手。そう、左手だ。左手がなにかおかしい。 ぼんやりと、何か光が左手の義手の甲に浮き出ていた。 文字―――に見えなくもない。 脳裏にルイズの顔が浮かんだ。 (まさかこれが―――使い魔のルーンとやらか!?) 気づけば再び青銅の騎士が三体、迫ってきていた。 戦闘中に他のことに気をとられるなど愚の骨頂。 目の前にワルキューレのランスが迫る。多少かすることは覚悟したその一撃も―――気づけば無傷で潜り抜けていた。 二撃続けて振るい、ワルキューレ三体を六つの鉄くずに変える。 ギーシュというガキに目をやればその前に再び三体のワルキューレが現れていた。 (キリねえな……) とりあえずルーンのことは後回しだ。今はこれを片付ける。 こういった場合、とる手段はひとつだ。ゴーレムを操る術者を叩く。 実はギーシュが生成できるゴーレムは7体が限度であり、今居る三体を叩けばもうタネ切れなのだがそんなことガッツは知らない。 ガッツは初めて攻めに転じた。 ガッツが近づくとワルキューレはご丁寧に三体横に並んで突進してきた。 通常の相手ならば、三体のゴーレムによる同時攻撃、それは当然とるべき戦略である。 だが、ガッツを相手にそれをすることは愚策だった。 ドラゴン殺しが横になぎ払われる。 一体目の胴に食い込み、そのまま勢いは衰えず二体目へ。 剣が三体目に届いた時、すでに分かたれた一体目は大きく回転を始めていた。 鉄塊が振り切られ―――三体のワルキューレは宙を舞い、土に転がった。 たった一振りで、三体のワルキューレを粉砕したのだ。 ギーシュにとって、それは悪夢に等しかった。 ただの平民だと侮っていた。あんな剣、振れるはずがないと高をくくっていた。 結果がこれだ。 無残に転がる、彼を守るはずの勇壮な『戦乙女』。 無残に転がるその様を、彼は無様だとすら感じた。 カチカチカチ。 あごが揺れて歯がかみ合い音を立てている。 目の前には黒い男が迫っている。 ギーシュの目には右目だけが輝く黒い影が迫ってくるように見えた。 「あ…はう…う……!」 恐怖で舌が回らない。「参った」の一言が出てこない。 いや、たとえ「参った」と言ったとして、この男は止まってくれるのだろうか? すでにギャラリーはシンと静まり返っている。 黒い悪魔がギーシュの命を奪いにやってくる。 ギーシュは自分が涙を流しているのを自覚した。 すでに男は目の前に。ギーシュはその巨躯を見上げた。 男の額に、毬栗が刺さった。 「へ…?」 思わずギーシュの口から間抜けな声が漏れる。 男の頭上に、栗の妖精が現れていた。 「はいそこまで!! こんな子供にムキになっちゃいかんよチミィ? 大人げないったらありゃしない」 ガッツの頭上にむん、と腰をすえてパックは説教にかかった。 ガッツは額に刺さったままの栗を取る。実はけっこう痛かった。 「お前なあ……」 「ドロピーとかシールケとかに言っちゃうよ? せっかく築き上げた大人のイメージが木っ端微塵になっちゃうよ? 大体こんな見知らぬ土地で早々に敵増やしてどうすんのさ。元の世界に帰るためには友好的になっとくに越したことはないと思うよ?」 別にイメージなんかはどうでもいい。が、後半は一理ある。 「けっ…あいかわらず、てめえがいるとマジでやんのが馬鹿らしくなってくるぜ」 ガッツは微かにだが間違いなく笑った。そして目の前で固まったままのギーシュに向き直る。 「どうする? まだやるか?」 ギーシュはものすごい勢いでブルブルと首を振った。 「と、とんでもない。まいった。まいったよ……!」 ギーシュのその言葉をきっかけに再びギャラリーから歓声が起こった。 うるせ、と小さく口に出してガッツはその場を立ち去ろうとし―――思い出したようにギーシュの方に振り返った。 「お前、ミッドランドかクシャーンって国知らねえか?」 「い、いや、すまない。聞いたこともないよ」 「知ってるやつに心当たりは?」 「う、う~ん…この学院の学院長を務めているオールド・オスマンならもしかしたら知ってるかも…? あとは図書館で調べてみるって手もあると思うけど…」 「ありがとよ」 ガッツは今度こそ広場を去ろうと歩みだしたが―――再びその足が止まった。 目の前に二人の少女が立ちふさがっていたのである。 一人は燃えるような赤毛に褐色の肌、魅惑的なそのボディラインを隠そうともしていない。 一人は水面のような青髪に透き通るような白い肌、その体はまだまだ未成熟であるようだ。 ひどく対照的な二人だった。青髪の方は野外だというのに本を読んでいる。 「キュルケにタバサじゃないか。何の用だい?」 「ちょっとそちらのお兄さんにご挨拶に」 「付き添い」 赤毛の女がガッツに歩み寄ってくる。 香水の匂いが漂ってきた。 「こんにちはルイズの使い魔の…妖精を連れたお兄さん」 ずいぶんと親しげに話しかけてくる。 だがこれ以上面倒ごとはごめんだ。ガッツは無視して傍を通り過ぎた。 「あらずいぶんな態度じゃない。一応私はあなたの恩人にあたるんだけど?」 その言葉にガッツの足が止まる。 「どういう意味だ?」 「もしかしてルイズから聞いてないのかしら? まったくルイズったら礼儀も義理もゼロなのね。召喚の時に気絶したあなたをここまで運んだのは私なのよ」 「そりゃあすまなかったな。ありがとよ。で、用はそれだけか?」 「せっかちなのね。でもそこがまた素敵。今日はね、あなたに挨拶をしにきたの。どうやら私、あなたに燃え上がっちゃったみたいだから」 その言葉で察したのか、ギーシュはやれやれと首を振った。 ガッツはまだ理解出来ていないようだった。 「私はキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプトー」 長い。ガッツは覚える気すら起きなかった。 「二つ名は『微熱』。『微熱』のキュルケ。これからよろしくね…ええと…」 「ガッツだ」 「素敵な名前。よろしく、ガッツ」 そう言ってキュルケは右手を差し出した。 差し出されたものを拒否するもの何だし、ガッツはその手を握った。 「すごいわ…本当に頼りがいのありそうな手。ギーシュとの決闘は見させてもらったわ、ガッツ。体の方はもうすっかり大丈夫みたいね。ルイズのお財布もゼロになった甲斐はあったってことかしら?」 キュルケは自分のジョークがお気に召したのかくすくすと笑っている。 「ちょっと待て。金が無くなったってのはどういうことだ?」 「あなたは」 今度は青髪の少女が口を開いた。ただ、本から目は切っていない。 確か―――タバサといったか。 「召喚されたとき、立っていられたのが不思議なほどの重傷だった。それをルイズが水の秘薬を買って治療を施した」 「ちょっと待て、秘薬? 魔法で治したんじゃないのか?」 「魔法はそんなに万能じゃない。治療には秘薬が必要」 「秘薬ってのは―――」 「高価」 まいった―――どうやら自分は随分とルイズに対し借りを作ってしまっていたらしい。 ガッツはポリポリと頭を掻いた。 いつになく饒舌に喋るタバサにキュルケは驚いていた。 (この子が自分からこんなに喋るなんて―――なにかガッツに感じるものがあったのかしら?) そのやり取りを終え、ガッツはようやくヴェストリ広場を後にした。 ガッツは考える。 左手にルーンとやらが輝いたとき、おそらく、自分の身体能力は上がっていた。 もちろん、『鎧』を発動させたときほどの上昇はみられなかったが―――そう、『鎧』だ。 この力と『鎧』の力を併用したらどうなるのか? もし、この力を『あちらの世界』に持ち帰ることが出来たなら。 もしかすると―――『あいつ』に届くことが出来るかもしれない。 決闘の顛末を見届けたオスマンとコルベールは共にう~むと唸った。 「圧倒的じゃったなコルベール君」 「圧倒的でしたオールド・オスマン。それに…」 なおも続けようとしたコルベールを手で制し、オスマンはロングビルを見やった。 それだけでロングビルは雇い主の意図を汲み、頭を下げると退室した。 秘書の有能ぶりに満足しつつ、オスマンはコルベールに向き直る。 「君も気づいたかね? コルベール君」 「はい、彼の左手…黒い義手でありましたが、決闘の間、確かにルーンが輝いておりました」 「うむ、どうやらヴァリエール嬢はコントラクト・サーヴァントを無事成功させていたようじゃな」 「それに、あのルーンの形……」 「む?」 コルベールのメガネがきらりと光った。 「私の記憶に間違いがなければ……あれは伝説の『ガンダールヴ』のルーンですぞ!」 「やはり、そうではないかとは思っていたが……であるならばヴァリエール嬢は『虚無』の担い手であるという可能性もある」 「しかし彼女は魔法を使えません」 「『虚無』を扱う授業などやっとらんからな。まあ…あくまで可能性の話じゃ。この件は他言無用に頼むぞコルベール君」 「心得ております、オールド・オスマン」 退室しようとしたコルベールの背中に、オスマンはもう一度声をかけた。 「コルベール君。彼の首筋に刻まれた呪印の調査もよろしく頼むぞ」 コルベールは頷くと、ゆっくりとドアを閉め、退室した。 一人部屋に残されたオールド・オスマンは深く、椅子に腰掛け、その背もたれに身を預けた。 ―――あの呪印、どこかで見たことがあるような 何故だろう。あの使い魔の青年を見ていると脳のどこかがちりちりと焼けるような感覚がする。 鉄塊を振るう、烙印を刻まれた、黒い剣士。 何か――どこかで―――― 思案するも、答えは出ない。 「とにかく、退屈はしなさそうじゃの」 オスマンは満足げに呟くと、再び自身の髭をいじり始めた。 ガッツがルイズの部屋を訪れたのは日がとっぷりと暮れてからだった。 ガッツが再びルイズの部屋を訪れたのは決闘の後、半日に渡り思案した結果を伝えるためだった。 ルイズは眠っていた。 ベッドではなく、机に突っ伏している。 「また机で寝てる…無理しすぎだよまったく」 パックは心配そうに呟いた。ちなみにパックはガッツの腰につけられたバッグの中にいる。 ガッツはルイズに近づいた。ルイズはすやすやと寝息を立てて、こちらに気づく様子はない。 よく見れば目の周りが腫れぼったい。どうやら泣いていたようだ。 「…ごめんなさい……」 寝言だろうか、ルイズの口からそんな言葉が漏れた。 ガッツは肩にかけようとしていた手を止め、やれやれ…とため息をついた。 「ん…」 目をあける。どうやらまた机で寝てしまっていたようだ。 どれだけ不眠不休で魔法書を読み込もうとしても、どうしても睡魔に抗えない。 ルイズは思いについてこない自分の体を不甲斐なく感じた。 (でも寝るときはちゃんとベッドに入るようにしないと風邪ひいちゃうわ…) 起きて気づいたが今日はけっこう冷え込むようだ。 ぶるっと身震いしてルイズは肩にかけられた黒いマントを引き寄せた。 ―――黒いマント? はっとして自分の肩を見る。見覚えのあるマントがかけられていた。 黒く、大きなそのマントは―――そこでルイズはようやく気配を感じて振り返る。 初めてこの部屋で話したときのように、ガッツは壁に背を預けて立っていた。 「起きたならマントを返しな」 ガッツの言葉に慌ててルイズは肩にかけられていたマントを取るとガッツに差し出した。 ガッツは無言でそれを受け取り、身につけていく。 (起きるの……待っててくれたのかな……?) どうしたんだろう。ガッツが自分に優しくしてくれるなんて。 ガッツは自分を憎んでいるとばっかり思っていたのに。 正直、ちょっと嬉しかった、かも、しれない。 ―――なんて思っているとガッツがドラゴン殺しを構えていた。 「なによーーーーッ!!? なんなのよぉ!? 優しくしたり、突き落としたりぃ~~!!」 「落ち着け。俺の左手を見ろ」 「え?」 言われて剣を構えるガッツに近寄り、左手を見る。 初めて見たときと同じ、鉄の義手―――その甲に、ルーンが浮かび出ていた。 「これって…!?」 「剣を握ると出てくるみたいでな、これがお前の言っていた使い魔のルーンとやらか?」 「うん…多分、そうだと思う…けど……」 ルイズは複雑な気持ちだった。 コントラクト・サーヴァントが成功していたというのは素直に嬉しい。 でも、それでこれ幸いとガッツに使い魔の役を押し付けるような気はもう起こらなかった。 「もう一つ、このルーンが出てる間はどうやら体が軽くなるらしい。それも使い魔になった特典なのか?」 「う…ん…人間を使い魔にした例がないからよくわからないけど、使い魔に何か特殊な力が付与されるっていうのは、うん…あると思う」 ガッツはルイズの答えを聞くと剣を背中にしまった。 左手のルーンが輝きを失う。 「最後だ。主人が死ねば使い魔ってのは解約されちまうのか?」 この質問にはルイズも背筋が凍った。 もももも、もしかしてわたし、ころされる? ころされちゃうの? 「ま、まってまって! 確かにそうだけど!! もう少し待って! 私も頑張ってあなたが帰れる方法探すから、だから!!」 慌てふためくルイズをよそに、ガッツは今の答えを得て、腹を決めていた。 続くガッツの言葉はルイズのまったく予想外のものであった。 「いいぜ。帰るまでの間、お前の使い魔とやらをやってやる」 ガッツの言葉にルイズは完全に動きを止めた。 大きな瞳をくりんとさせてガッツを見つめる。 「ホント?」 「ああ」 「ホントにホント?」 「…ああ」 「ほんとにほんとにほんと?」 「……しつけえぞ」 なおも信じられず口をぽかんとあけるルイズにガッツはにやりと笑いかけた。 そして皮肉をたっぷりと込めて――― 「よろしく頼むぜ、『ご主人様』」 ―――そう言い放った。 こうしてガッツの、ハルケギニアでの使い魔生活が始まった。 当面の問題は――― 「俺はこの部屋でお前と一緒に住むのか?」 「え、あ、あのあの、そ、そうなるんだけど……」 (ガッツの眠るとこどうしよう!? 床―――なんて言えるわけないじゃない! じゃ、じゃあ、え、ベ、ベッド!? で、でもでもベッドは一つしかないし、え、じゃあ一緒に!? む、無理よ無理、無理無理無理!!) ガッツを相手に男を意識するなというのが無理な話だ。 ルイズの思考はガッツを置いてどんどんぶっ飛んでいった。 顔を真っ赤に火照らせて「で、でもしょうがないじゃない! それしかないんだもの!」とかなんとかぶつぶつ言ってるルイズを尻目にガッツはさっさと床に座り、壁に背を預けた。 「問題ないんならここで寝させてもらうぜ」 どっちみち夜は眠れない。ならばどこであろうと変わりはない。 ガッツは静かに目を閉じた。 一人取り残されたルイズは顔を赤く火照らせたままベッドに飛び込んだ。 (あ…ッ!?) そこでルイズはとんでもないことに気づく。 わたし、制服のままじゃないの。 着替え、どうしよう? ルイズはガッツが目を瞑って眠っているのを確認しながら(実際ガッツは眠っていないのだが)、出来るだけ音を立てぬようにコソコソとネグリジェに着替え始めた。 ルイズは着替えている最中も、何度も何度もガッツの様子を確認するのであった。 ちなみにパックはガッツのバッグの中でベッチィーを抱きしめてとっくに眠っていた。 ※ ベッチィー=「ベヘリット」 もそもそとルイズが動いているのを感じながら、ガッツは仲間たちの事に思いを馳せていた。 (すまねえシールケ、セルピコ、ファルネーゼ、イシドロ。しばらくの間、キャスカを頼んだぜ) ―――この力は必ず持ち帰る。 ガッツは自身の左手、鉄の義手の甲を見つめた。 ガッツに応えるように、ルーンが淡く輝いたような気がした。 ―――もうひとつ、ガッツには気になることがあった。 召喚される前、ガッツの世界は確かに夕方、日暮れ前の時間帯だった。 だが、召喚されたその時、この世界は真昼間だったように思える。 その違いが、少し気になった。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ